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「ぷらっと」体験記〜まちづくりはじめの一歩

◆「ぷらっと」に参加してきました。

みなさん、はじめまして。私は、弘前に転居後、仕事と子育てに追われ15年目になる土手町町民です。子どもが成人し、もっと弘前を知って地域の活動に参加したい!と思い立ち、きっかけを求めて、令和6年6月19日(水)、弘前市が企画する、「人と人がつながるまちづくりトーク ぷらっと」に参加してきました。

実は、会場であるコラーニングスペースHLS弘前は、私の通勤経路にあるため、帰宅時に、前回のワイワイ楽しそうな様子が目に入り、気になっていたのです。

「ぷらっと」は、これまで市内外で活躍するゲストを迎え、健康や文化など様々なテーマで語り合ってきたそうです。今年度、第1回のテーマは、「ダンス×コミュニティ」。ゲストは6月末開催された「SHIROFES.」の立役者でもある岩渕伸雄さんでした。そして、私の参加した第2回のテーマは「環境×SDGs」、ゲストは岩木山観光協会事務局長の小山伸吉さんです。

▲岩木山観光協会事務局長の小山伸吉さん

◆岩木山がスキナンダ!

弘前といえば、咲き誇る桜、威勢のよいねぷた運行、豊かに実ったリンゴなどが浮かびます。その背景に岩木山が収まってこそ、これが弘前、という風景が完成します。出張帰り、車窓越しの岩木山に「ただいまあ」と思った時、移住者から定住者になったのかもと自覚した私。その岩木山の景観を守る、「岩木山エコプロジェクト」(https://iwakisan.com/eco_project/)について、小山さんから、18年にわたる活動をお話しいただきました。

遠目には、緑がまぶしい岩木山ですが側道に足を踏み入れると、不法投棄によるゴミ、タイヤ・テレビ・ソファなど、正しく廃棄するにはお金のかかる物が多く捨てられています。キャッチフレーズの「岩木山がスキナンダ!」のもと、年2回、70~80人が参加するプロジェクトを18年間続けても、不法投棄がなくなることはありません。

▲岩木山の清掃活動を行う様子

小山さんは藤崎町出身です。33年ぶりにUターンした際、故郷の残念な変化を感じたそうです。そして、環境問題に取り組むきっかけとなったのは、アメリカ人観光客の発した「安全で良いところ、でもゴミは多いですね」という言葉。地元の当たり前や仕方がないという状況に、おやっ?と感じ、立ち止まり、活動が始まったそうです。

▲今年の岩木山エコプロジェクトのチラシ

後半、参加者が分かれて行ったミックストークでは、「壊れた自然を取り戻すには大きなエネルギーを要する」「山を守らないと川も海の豊かさも絶えてしまう」など胸の痛い言葉がありました。街なかのごみ問題や、弘前公園のカラスの問題も話題に上がりました。
軽い気持ちでゴミを捨てることは、景観だけでなく、健康・安全の面からも大きな問題です。SDGsの目標の一つ、「つくる責任・つかう責任(目標No12)」が今の私たちの問題として迫ってきました。

美しい岩木山を取り戻すことはできるのか、私たちの意識や行動で変えられるのか、正直不安な気持ちもありますが、未来によい環境を引き渡すためのSDGsの大義と、地元が好き!で始まる身近な行動が強く結び付くことに気付く時間になりました。

 

▲班に分かれて行われたミックストーク

◆半々の目を活かしたい!

「ぷらっと」は今後も開催されます。次回の「ぷらっと」は令和6年7月17日(水)18時30分開始です。テーマは「ニュース×地域編集」、ゲストトークは弘前経済新聞編集長工藤健さんです。
今回の「ぷらっと」に参加して、半分よそ者・半分住民である私の目だからこそ、まちの課題に気付けるということを知りました。新しく、あるいは改めて、弘前ぐらしを始めた皆さん、ぷらっとで活動してみませんか。
【申し込みはこちらから】
https://customform.jp/form/input/175803


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